勉強会参加者の成果

勉強会参加者の成果

平尾さんからの感謝の手紙

 昨年7月より参加させていただいておりました平尾です。私事ではございますが、ドラッカー先生の著書の一節が頭にこびりつき、この度、4月1日付で新居浜工業高等専門学校の教授として転任することになりました。
 その一節は、「プロフェッショナルの条件」Part Ⅲ、第1章の一節で「新しい任務で成功するうえで必要なことは、卓越した知識や卓越した才能ではない。それは新しい任務が要求するもの、新しい挑戦、仕事、課題において重要なことに集中することである。」というものです。
 昨年のゴールデンウィークの頃に購入以来、上記一節が頭の中から消去されることはございませんでした。ちょうど技術部の長(正式な官職は工学技術長)としての業務に疑問を抱いたまま仕事を続けていた時期でもございました。その疑問に明快な指針を与えていただいたのがドラッカー先生の著書であり、歴史書には載らないドラッカー先生特有の経験から発せられたこの一節です。
 今までの職場は給料は安かったのですが(高専も安い!)、自分のやりたい研究ができた素晴らしい環境だったこともあり、技術部のトップに昇進後は、自分の専門以外についても積極的に勉強し、様々な専門分野の部下全員を公平に評価できるよう努めて参りました。ここで私が大きな勘違いをしておりました。それは、教育・研究から管理へと職務内容が激変したのにもかかわらず、管理・教育・研究ができると思っていたことです。
 「プロフェッショナルの条件」にも記載されておりますが、新しい仕事は管理業務が100%だったのです。しかし、教育・研究に未練を持ち続けており、やりたい研究ができる環境でなくなったことに不満を感じ続けていたのだと思います。
 自分がやりたいと思っている職業探しは、お盆明けから開始し、意外にも年末には決まりました。現在、年度末でバタバタ致しており、ラストチャンスだった3月の勉強会にも参加できないまま、日々を過ごしております。当然ですが、大学にある書物や実験機器などの荷造りに至っては、全く手つかずの状態ですし、運送業者の選択なども眼中に無い状況です。
 4月以降、できるだけ早い時期に、純朴な学生さん相手にドラッカー先生の勉強会を開設するつもりです。そのうち、マネジメントの講義に昇格させ、担当できるよう遠大な野望を抱いております。
 最後になりましたが、勉強会でご一緒させていただいた皆様方のご発言で「実践する」という言葉が最も頭に残っており、そのお蔭で転職に突き進めたと思っております。心より御礼申し上げます。
 大阪に家族を残して単身赴任いたしますので、勉強会と小生の帰省とが合致いたしましたら、ご挨拶かたがた参加させていただきます。本当にお世話になりました。ありがとうございました。

<追伸:高専への転身理由>
 高等教育(高専、短大、大学、大学院)の教員は、教員免許なる物が存在しませんし、もちろん、必要とされません。小生のような教員免許を持っていない者でも教育・研究が行える教育機関は高等教育機関のみです。しかも、高専は高校1年と同年の学生(=高等教育では、生徒ではなく、学生になります)から教育可能です。勉強会に3回しか参加しておりませんが、ドラッカー先生の考え方を小学生に教えたいと考えるようになっておりました。もし、小生が教員免許を持っていれば、小学校、中学校も転職先の候補になっていたかもしれません。現実は、小生の年齢では、管理職の募集しかありませんので、応募しておりません。

以上のことから、小生が教育・研究に携われ、最も若い顧客がいる教育機関が高専です。

平尾 桂一

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