経営者の条件 汝の時間を知れ その2

経営者の条件(1966年)抜粋

第二章 汝の時間を知れ その2

(成果をあげるために自らをマネジメントする方法)

【成果をあげるために身につけておくべき習慣的な5つの能力】

  1. 何に自分の時間がとられているかを知る。(第二章:汝の時間を知れ
  2. 外の世界に対する貢献に焦点を合わせる。(第三章:どのような貢献ができるか
  3. 強みを基盤にする。(第四章:人の強みを生かす
  4. 優れた仕事が際立った成果をあげる領域に力を集中する。(第五章:最も重要なことに集中せよ)
  5. 成果をあげるよう意思決定を行う。(第六章:意思決定とは何か、第七章:成果をあげる意思決定とは)

【第二章 汝の時間を知れ

  • あらゆる人の時間を浪費してしまう、マネジメントと組織構造の間違いに起因する4つの時間の浪費。
  1. システムの欠陥や先見性の欠如からくる時間の浪費
    ・繰り返し起こる混乱はずさんさと怠慢の兆候である。
  2. 人員過剰からくる時間の浪費
    ・人が少なすぎるということはありうる。人がすくなければ仕事のできあがりはよくないかもしれない。だがそれは一般的な状況ではない。むしろよく見られるのは、成果をあげるには人が多すぎ、したがって仕事をするよりも互いに作用し合うことにますます多くの時間が使われているという状況である。
  3. 組織構造の欠陥からくる時間の浪費:会議の過剰
    ・会議は原則でなく例外にしなければならない。みなが会議をしている組織は何事もなしえない組織である。時間の四分の一以上が会議に費やされているならば、組織構造に欠陥があると見てよい。会議が時間の多くを要求するようになってはならない。会議の過多は、仕事の組み立てや組織の単位に欠陥があることを示す。
  4. 情報に関わる機能障害
    ・経理部にはすべての情報が整っている。問題は、どのような数字が欲しいかということを誰も経理にいわないことにある。
  • 時間の浪費を招くマネジメント上の問題は直ちに改善する必要がある。
  • 地位が上がるほど、管理のしようのない時間、しかもいかなる貢献ももたらさない時間の割合が大きくなる。組織が大きくなるほど組織を機能させ生産的にするための時間ではなく、組織を維持し運営するための時間が多くなる。
  • 大きな成果をあげているある人は、緊急かつ重要な仕事とともに気の進まない仕事についても締め切りを設けたリストをつくっている。それらの締め切り日に遅れ始めると時間が再び奪われつつあることを知る。
  • 時間を管理できなければ、何も管理できない。そのうえ時間の分析は、自らの仕事を分析しその仕事の中で何が本当に重要かを考えるうえでも、体系的かつ容易的な方法である。
  • 汝自身を知れとの昔からの知恵ある処方は、儚い身の人間にとっては不可能なほどに困難である。しかしその気があるかぎり、汝の時間を知れとの処方には誰でも従うことができる。その結果、誰でも貢献と成果への道を歩むことができる。

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